menu

「ライ麦畑で出会ったら」

©2015 COMING THROUGH THE RYE, LLC ALL RIGHTS RESERVED

サリンジャーに会いに行く! いじめられっ子一世一代の大冒険

監督:ジェームズ・サドウィズ
配給:東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
公開:10月27日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷、渋谷武蔵野館ほか全国順次公開
公式サイト:http://raimugi-movie.com/

【ストーリー】
高校生ジェイミー(アレックス・ウルフ)の心の友はサリンジャー。「ライ麦畑でつかまえて」の主人公に自らを投影、この小説を舞台化して主役を演じるのが夢だ。だが上演許可をもらうにも、著者サリンジャーは世間から身を隠し居所が不明。ある日ひどいいじめに遭ったジェイミーは、どんなことをしてもサリンジャーに会うと決め旅に出る。

【みどころ】
全編を通じ、画面には70年代のテイストが溢れる。あの時代を生きた人なら、「小さな恋のメロディ」や「いちご白書」などの映画を思い出すかもしれない。ベトナム戦争の影も色濃く、進路を決めるエピソードは、重要な伏線となって展開する。一方で、ジェイミーを慕う女子学生ディーディー(ステファニー・オーウェン)の、聡明さとひたむきさにも注目。時に大胆に迫り、時に賢く主人公の冒険を手助けする。この物語は、監督の実体験に基づいているという。無鉄砲な冒険は若者の特権だが、見守る大人たちの一言が与える影響の大きさに、改めて気づかされる一編。本の世界を唯一の友とした時期を持つ人ならば、サリンジャーを知っていても知らなくても、感情移入できる佳作である。

【初出:Wife385号 2018年11月 文/仲野マリ

「キツツキと雨」「キツツキと雨」

「エリック・クラプトン―12小節の人生―」

関連記事

  1. 「沈黙-サイレンス-」

    遠藤周作の「踏み絵」をめぐる小説をスコセッシ監督が完全映画化監督:マ…

  2. 「リリーのすべて」

    夫が女性になっていく・・・そのとき妻は?監督:トム・フーパー配給:東…

  3. 「イニシェリン島の精霊」

    親友に拒絶された男 その孤独と悲しみと愛の行方監督/脚本:マーティン…

  4. 「エリック・クラプトン―12小節の人生―」

    赤裸々告白とアーカイブ映像で綴る、ロック&ブルースの決定版クロニクル監督…

  5. 異人たち

    孤独な人間の魂がさまよう逢魔が時原作:山田太一「異人…

  6. 「プロミスト・ランド」

    シェールガス試掘権に揺れるカントリーサイド農家の誇りと不安をえぐるマット…

  7. 『アリー/ スター誕生』

    レディー・ガガが熱唱! スター・ミュージシャンの栄光と苦悩…

  8. 「スターリンの葬送狂騒曲」

    あなたは究極の“忖度”が生んだ恐怖政治を、笑い飛ばせるか?監督:アーマン…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP