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『アリー/ スター誕生』

(c)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

レディー・ガガが熱唱! スター・ミュージシャンの栄光と苦悩


監督:ブラッドリー・クーパー

配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:12月21日(金)全国ロードショー
公式HP:
http://starisborn.jp

【ストーリー】
父親と二人暮らしのアリー(レディー・ガガ)。歌手になることを夢見ながら、昼間はウェイトレスとして働き、夜は小さなバーで歌っている。容姿を周囲に否定され、自分に自信が持てなくなっているアリーは、ある晩ふらりとバーに入ってきた世界的ミュージシャンのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)と出会う。ジャクソンはアリーの歌を気に入り、歌手になる夢を後押し。アリーは瞬く間にスターになっていく。2人は愛し合い、一緒に暮らすうようになるが、ジャクソンはミュージシャンとして致命的な問題を抱えていた。

【みどころ】
クリント・イーストウッド監督のもとで映画製作を学んだブラッドリー・クーパーの初監督作品。大物ミュージシャンが見出した女性がスターになっていくという、エンターテインメント・シンデレラストーリーだ。ストーリー自体は王道にも関わらず、観ているうちに自然と作品の中に入り込めるのは、なんといってもレディー・ガガを主演にしたことが大きい。かつてニューヨークのクラブでダンサーとして生計を立てていたレディー・ガガが音楽シーンで認められ、トップアーティストの仲間入りを果たしたという半生を投影したかのような役柄のため、次第に彼女の熱演に心動かされるのだ。そして彼女が映画のために書き下ろした歌詞が、圧倒的な迫力を持つ歌声が、魂に響いてくるのを止めることができなくなってしまう。もちろんブラッドリー・クーパーの歌声も素晴らしく、ミュージシャンらしい繊細な演技があってこそレディー・ガガが輝いているのは言うまでもない。音楽映画の良作が多かった今年の締めくくりに、ぜひ観てもらいたい1本だ。

【文/富田夏子

「ビブリア古書堂の事件手帖」

「ナチス第三の男」

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