menu

「めぐりあう日々」

© 2015 – GLORIA FILMS – PICTANOVO

まだ見ぬ親へのあこがれと現実

監督:ウニー・ルコント
配給:クレスト・インターナショナル
公開:7月30より岩波ホールにて公開
公式サイト:http://crest-inter.co.jp/meguriauhi/

【ストーリー】
理学療法士のエリザは、自分を養子に出した生みの親の情報を得るため、パリに夫を残したまま息子ノエを連れて港町ダンケルクに引っ越す。だが実母が匿名を望んでいるために調査は中断、エリザは焦燥にかられるのだった。そんなとき、ノエの学校で働く中年女性アネットが肩を痛めエリザのもとにやってくる。治療を受けるうちに打ち解けていく二人。ある日アネットは、ノエがアラブ人と親しくするのはよくないと忠告する。

【みどころ】
監督のウニー・ルコントは韓国に生まれ、養女としてフランスに渡った。その実体験をもとにつくられた監督第一作『冬の小鳥』に続き、本作も、実の親と切り離された子どもの不安定な心理を突き詰めていく。養子先でいかに幸福をつかんだとしても、そのことと生みの親を知らない虚しさとは別のものだ。コンプレックスとなっていたノエの「髪の毛」も、それが「血だ」とわかれば大きな幹につながる安心感へと変わっていく不思議。子を手放さなくてはならなかった親側の事情・心情も描き、単なる「捨て子の恨み節」に終始しないのが潔い。

【初出・Wife376号 2016年8月 文/仲野マリ】

「シチズンフォー」

「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」

関連記事

  1. 「クライ・マッチョ」

    21世紀の老カウボーイ、古き良きアメリカの夢を見る監督/製作:クリン…

  2. 「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」

    音楽の革命児は「ロック・スター」だった!~本物のヴァイオリニストがセクシ…

  3. 「トラフィック」

    ピカソの絵を盗む、その闇バイトは「ホワイト案件」?監督 :テオドラ・アナ…

  4. 「母の聖戦」(原題「市民」)

    弱き者、汝の名は女。立ち上がれ、行方不明の娘のために監督:テオドラ・…

  5. 「スターリンの葬送狂騒曲」

    あなたは究極の“忖度”が生んだ恐怖政治を、笑い飛ばせるか?監督:アーマン…

  6. 「箱」

    使う側になるか使われる側になるか? 少年が見たそれぞれの地獄監督:ロ…

  7. 「イヴ・サンローラン」

    天才が繰り出す革新的ファッションの光と影監督:ジャリル・レスペール脚…

  8. 『トールキン 旅のはじまり』

    この友情と愛、死の影と希望が「指輪物語」を生んだ!監督:ドメ・カルコスキ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP