第31回東京国際映画祭が、10月25日に開幕。六本木ヒルズアリーナのレッドカーペットを国内外の映画人が歩き、観客を沸かせた。
まずトップバッターで登場したのは、アンバサダーを務める女優の松岡茉優。
出演映画『万引き家族』でカンヌ国際映画祭のも経験済みの松岡は、常に笑顔でインタビューに対応していた。ステージでは「普段はショッピングや映画鑑賞などに訪れる六本木に、世界各国の人が集い、映画が届いて発信する。毎年とても楽しみで大好きな映画祭のアンバサダーに就任できて光栄です。皆さん楽しい時間を過ごしましょう」と呼びかけた。
アジアの若手気鋭監督3人によるオムニバス映画『アジア三面鏡2018:JORNEY』からは、『碧朱 HEKISHU』(監督:松永大司)主演の長谷川博己が作品をPR。「ミャンマーでの撮影は得がたい経験になりました。素敵な作品に仕上がっているので、ぜひ楽しんでください」
口コミから異例の大ヒットとなった『カメラを止めるな!』(監督:上田慎一郎)は、Japan Now部門に出品。監督、キャスト揃ってゾンビポーズを決めていた。
特別招待作品『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』(監督:バハラット・ナルルーリ)のスペシャルサポーターとして登場した市村正親は、意外にも東京国際映画祭のレッドカーペットは初とコメント。「ここに立っているのは場違いな気持ちもしますが、良い冥途の土産ができました」と発言して報道陣や観客を笑わせるのがさすが。
そしてこの日、一番の歓声を浴びたのは、コンペティション部門出品『半世界』(監督:阪本順治)主演の稲垣吾郎。『半世界』は39歳の炭焼き職人・紘が主人公。紘が田舎の旧友2人との再会をきっかけに、家族や人生と向き合う姿を描いたヒューマンドラマになっている。稲垣は阪本監督と共演の長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦と登場し、「映画祭のレッドカーペットは初めてで新鮮な気持ち」と言いながら歓声に応えた。「声援ありがとうございます。すごく感激しています。映画の撮影は2月だったのですが、本当にスタッフとキャスト全員の気持ちがこもった素晴らしい作品に仕上がったので、早く皆さんに観ていただけるのを楽しみにしています」
東京国際映画祭は、11月3日まで六本木や日比谷エリアで開催。
【取材・文・写真/富田夏子】
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