「blank13」

©️2017「blank13」製作委員会

失踪13年。息子の知らない親の顔
斎藤工が長編映画監督に初挑戦〜

監督:齊藤工
原作:はしもとこうじ
配給:クロックワークス
公開:2/3(土)シネマート新宿にて公開 2/24(土)全国順次公開
公式サイト:http://blank13.com/

【ストーリー】
13年前に突然失踪した父(リリー・フランキー)が余命3カ月で見つかった。ギャンブルに溺れ借金を残して消えた父だが、コウジ(高橋一生)は優しかった父の記憶が忘れられず、入院先の病院を訪れる。再会を果たした二人の会話はまったく弾まず、もやもやした気持ちを抱えるコウジ。母(神野三鈴)と兄(斎藤工)は会いに行こうとせず、やがて父はこの世を去ってしまう。そして迎えた葬儀の日。数少ない参列者が語る父のエピソードに、家族の誰もが知らなかった父の姿が浮かび上がる。

【みどころ】
俳優でもある齊藤工監督が、高橋一生を主演に迎えて長編映画に初挑戦したヒューマンドラマ。実話をベースにある小さな家族の物語を、前半後半がらりとトーンを変えて見事に描き切った。後半は特に、監督の意向で長回しのアドリブ全開。葬儀の参列者として佐藤二朗や村上淳のほか、芸人やアーティストまで登場して演技合戦を繰り広げる。そこには感慨深さ、可笑しみ、しんみりした気持ち……さまざまな感情が押し寄せ、主人公のコウジや兄、母、それぞ れの気持ちに想いを巡らせることができるようになっている。主題歌の歌詞にもある「どこにでもあるような家族の風景」を見事に切り取った70分。監督が誰など途中から関係なくなり、純粋に物語に引き込まれ、見終わった後は自分の家族のことを思う余韻まで残った。

【文/富田夏子】

「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」

『ロープ/戦場の生命線』

関連記事

  1. 「ビブリア古書堂の事件手帖」

    一冊の本と鎌倉の街がうつしだす 50年前の叶わぬ恋作品名: 監督:三島有…

  2. 「スパイの妻」

    戦時下で、もし家族が国を裏切ろうとしていたら監督:黒沢 清配給:ビターズエンド公開:10…

  3. 「サンブンノイチ」

    「這い上がりたい男たち」の一発逆転は成功するか?監督: 品川ヒロシ配給: KADOKAWA …

  4. 「花筐/HANAGATAMI」

    極彩色の思い出を、形見の花かごに乗せて監督:大林宣彦脚本:大林宣彦/桂千穂配給:新日本映…

  5. 「島守の塔」

    沖縄戦前夜、県知事を引き受けた島田叡が今も愛される理由 監督・脚本:五十嵐匠脚本:柏…

  6. 「破戒」

    父は「隠せ」と言った。暴かれる恐怖、言えない辛さ。どちらをとるか?企画・製作…

  7. 「孤狼の血」

    刑事と暴力団の歪な関係に隠された秘やかな正義監督:白石和彌原作:柚月裕子配給:東映(R1…

  8. 「大河への道」

    なぜ伊能忠敬は、大河ドラマの主人公にならないのか原作:立川志の輔(河出文庫刊…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の映画レビュー

PAGE TOP