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「異人たち」

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孤独な人間の魂がさまよう逢魔が時


原作:山田太一「異人たちとの夏」
監督:アンドリュー・ヘイ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開:2024年4月19日より公開
公式サイト:https://www.searchlightpictures.jp/movies/allofusstrangers
第81回ゴールデングローブ賞主演男優賞(アンドリュー・スコット)ノミネート
英国インディペンデント映画賞 作品賞ほか最多7部門受賞

【ストーリー】
40歳の脚本家アダムのもとへ、ある夜、同じマンションに住むという青年ハリーが訪ねてきた。「一緒に飲まないか」と誘われるが、アダムは言下に断る。しかし再びハリーがやってきた時、アダムは彼と一夜を共にする。心境の変化には理由があった。故郷を訪ねたところ、不思議なことに幼い頃死んだはずの両親がいたのだ。成人した自分をそのまま受け入れる両親との時間が、孤独なアダムの心を溶かしていく。しかし母親は、息子のカミングアウトを受け入れられなかった。

【みどころ】
山田太一の小説で、1988年には映画にもなった「異人たちの夏」の海外版である。死んだ親が、死んでいることを自覚しつつ成人した息子とひと時を過ごす話だが、徹底的に説明を排しており、観客はこれが現実か、それとも幻想か、アダムさながらにその境を踏み越えてすべてを受け入れていく。
原作と異なる点が2つ。1つは、アダムと恋仲になるのが女性ではない点だ。これがアダムの抱える孤独の要因としてうまく機能している。またラストも解釈が異なるが、アダムの魂の再生が感じられ、悲しい結末の中にも救いがあってじんわりと胸に響く。
海外映画化の話は他に早くからあったが、条件等で流れ実現しなかったという。時間は掛かったが、この作品であれば山田氏も納得だろう。氏は逝去前、脚本に目を通し、完成した映像も見ているそうだ。

「ゴジラ−1.0」

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