渾身の3D映像でアフリカの大自然の真っただ中に身を置く
監督:ニール・ナイチンゲール/パトリック・モリス
配給:東宝東和
共同提供:東宝東和/NBCユニバーサル・エンターテイメント/WOWOW
公開:5月2日(金)TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
公式サイト:http://nature-movie.jp/
【解説とみどころ】
『ディープ・ブルー』『アース』『ライフ―いのちをつなぐ物語―』などに続く、BBCのEARTHが生み出した自然体感映画である。3Dは今回が初めてだ。森林から火山、砂漠、硫酸の池、乾期の平原、海中のサンゴ礁、5000m級の高山と凍てつく星空、めもくらむような崖から落下する滝、などなど、普通では足を踏み入れられないところも含め、マクロとミクロのカメラが私たちを地球の不思議さへいざなってくれる。特に圧巻だったのは、ビッグウェイヴのチューブの中に3Dカメラが入ったとき。サーフィンをやらない人も、水のドームの中を入り込み、奥行のある大きな波のトンネルを楽しめること請け合いだ。一日で冬と夏が入れ替わるケニア山の様子も衝撃的。植物は毎晩凍り、日の出とともにその氷が解けて水となる。なんという壮大な、生の循環だろう! そうした厳しい自然の中で、ただ一瞬を生きるためだけに前に進む動物たち。命がいとおしくなる映画である。ナビゲーターは滝川クリステル。子どもと一緒に観るのにちょうどよい映画である。
【初出:仲野マリの気ままにシネマナビonline 2014年5月1日(再収録にあたり、加筆修正)】
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